毎年一冊の本にまとめている、過去のつぶやきを振り返ります


↓ボタンをクリックして移動します
  1997年度  1999年度  2004年度  2005年度
 2011年度←NEW!




つぶやき    1998,3,27

 

「せんせい、たかなー、大きいテレビ見にいったんで」

「モスラを見にいったん」

 

子「せんせい、ぼくのバナナにチョコがついとる」

子「あっ、わたしのにもチョコがついとる」

子「せんせい、ぼくのバナナにはチョコがない」

 *チョコというのは傷んだところのことだった。

 

保母の名前を呼べるようになった1才児

子「◯ぐ先生」

保「ひぐち先生、ちぐさ先生、どっち?」

子「こっち」

 

母「おねしょがでとるよ」

子「ちがう。ふとんがぬれとるけ、ぼくがぬれたんよ」

 

子「シワってなあに?」

父「こういうの」(おでこにシワをよせておしえる)

子「あーあ、虹みたいなのね」

 

子「あのね、今日寝てるとき、怖い夢みたんよ」

母「どんな怖い夢じゃったん?」

子「あんまり怖いから、消しゴムで消したんよ」

 「ぼく、泣かんかったよ」

 

 生まれ変わったら

妹「かなちゃんも、母ちゃんも、ことちゃんも、父ちゃんも、

  みんな、うさぎになるんよ」

姉「じゃ、だれが餌をくれるん?」

 

 体育指導の先生が帰るとき

先「それじゃ、先生 帰るね」

子「じゃあ、ゆうちゃんはお留守番?」

 

母「みずちゃん、声がかれてるね」

子「葉が緑から茶色になるように?」

 

 「かあちゃん、今日 雪が降っとったじゃろ」

 「ぼく、靴はいて外にでたら、靴の底が雪でできとったんよ」


 

 車の中で、ずっとおしゃべりをしているので

母「かなちゃんの口は よう働きようるね」

子「お母ちゃんは、耳がよう働きよる?」

 

 ボール投げをしていて

父「パパは、フォークボールだ」

子「みずちゃんは、お皿ボールだ」

 

子「れんちゃんも行く〜」

母「どこ行くん?」

子「しょーぼー(消防)」

 *1月、彼女の父は毎晩、消防団の訓練で留守をしていた。

 

 粘土あそびをしているとき

子「先生、指輪ができたよ」

保「ええ指輪ができたなあ」

子「先生、私も指輪ができたよ」

保「ほんまじゃね。でも指輪って、倉田先生のみたいに細いんよ」

子「じゃあ、樋口先生の指輪じゃ」

 *倉田先生の結婚指輪は細いが、樋口先生の指輪は幅1cmはある。

 

 月曜日

祖母「土曜と日曜はどうしてたん?」

子「今日は保育園のことでいっぱいで、ほかのことは考えられんが」

 

 父の書斎にて

子「とうちゃん、ここはいいね」

 「かあちゃんがおらんけ、おこられんもんね」

父「ほんまじゃね」

 

保「今日のお芋パーテイーのお芋、どんな味じゃった?」

子「ぶどうの味」

 

子「あっ、このりんご穴があいとる」

母「だれが食べたんかな?」

子「はらぺこあおむしじゃろ」

 

 計算機をみて

子「なあなあ、せんせい これ合体したん?」

 

 半月の積み木を持ってきて

 「せんせい、海よー」と言ってサーファーのように上に乗る。

 

子「先生、かなは、お母ちゃんのお腹から産まれたんよ。ことちゃんは

  だれのお腹から産まれたか知っとる?」

保「知っとるよ。大好きなおかあちゃんのお腹から産まれたんよ」

子「ちがう。ことちゃんはおとうちゃんのお腹から」

 

子「先生、ゆいちゃんね おばけ屋敷いったことあるんよ」

保「怖かった?」

子「食べられそうになったんよ」

 

子「先生、このズボン見て。セーラームーンなんよ」

保「うん。可愛いけど夏物よ。今は冬よ」

子「はきたくても我慢すればよかったん?」

保「そうじゃなあ。我慢することも大切じゃけーね」

 

子「虫がとんできたよ」

保「本当だ。虫さん来たね」

 

 ガラス戸の下にかくれて見えなくなった。

 

子「あっ、虫さんもぐった」

 

 

 

子「あっ とんぼ!」

保「あ〜あ、飛んでいった」

子「とんぼ、帰った?」

保「うん。お家に帰ったかな」

子「じぃじぃのブーブーに乗って帰った?」

 

子「空が青いけー、かたつむりさん喜んでるでー」

母「どうして?かたつむりは空が好きなのかな?」

子「ちがうよ」

 「海の色が、空に映っているから海のことおもいだしとるんよ」

 

先「みんなが泣いたら、お空も泣くんよ」

 「お空が泣いたらどうなるかな?」

子「雨になるんよ」

 

子「本堂のところに親鸞さまがおるじゃろ」

 「そこに、お金を入れる箱があるじゃろ」

父「あるよ」

子「なあ、あの箱に100円入れたら親鸞さま動くん?」

父「動いたらええなあ」

 

保「たかくん、便所へいってきなしゃーよ」

子「月曜日に行った」

 

子「先生、◯◯ゲーム持っとる?」

保「ううん。先生 持ってない」

子「じゃあ、今日 ぼくの家においで。お仕事終わるまでまっといて

  あげるけーな」

 

 アーモンドチョコを食べていて

子「先生、種いる?」

 *手にはアーモンドがのっていた。

 

 

 

 

子「ぼくのお母さんなあ、小さいとき耳 焼けたんでー」

保「えっ」

子「ほんでなー、おじちゃんが消したん」

 *お母さんに訊ねてみたら、冬になると耳がしもやけになっていたそうで、

それを話したらこんなことになってしまった。

 

「今日、世界で いっこしかないホットケーキ作ったんよ」

「そんでな、ほっぺが落ちるかと思った」

 

子「かあちゃん、あの空 みて」

母「変わった空じゃね」

子「白い絵の具と筆で描いたみたいじゃね」

 

 オマルに大きな便がでたとき

保「大きいのがでたな〜」

子「大きいのがでたな〜。おばけみたいなうんこがでたな〜」

 

「赤い空じゃ。きれいじゃな。燃えとるね〜」

 

 園長先生が、みんなに雨のお話をしたとき

園「みんな、嬉しいときはどんなとき?」

子「トランスフォーマー(おもちゃ)を買えたとき」

園「そうか。それじゃ、悲しいときはどんなとき?」

子「トランスフォーマーが買えんかったとき」

園「みんな、雨はな、自分では落ちたいところを選ぶことができんのんよ」

 「くさいうんちの上にだって落ちんといけんこともあるんよ」

 「先生だったら、海がいいな。お友達がいっぱいおるしね」

 「みんなが雨じゃったら、どこに落ちてみたい?」

子「バンバン(おもちゃ屋さん)」

園「あんた、徹底しとるなあ」

 

 トリゴラスの絵本をよんでいるとき

 *この絵本はふじ組さんに、ものすごく受ける絵本です。

子「先生、トリゴラスの絵本よんで」

保「ええよ。約束してたもんね」

 読み始めると子どもたちは爆笑する。読みつづけていく中で

1「もう笑わんといてください」

2「ええじゃん。おもしろいんじゃけー」

1「聞こえんのんだから笑わんといてください」

 *子1の子どもは、読み終わるまで ずっと言いつづけていた。

 

「今日は、◯◯ちゃんのおはなから、赤いはなみずがでたんでぇ」

 

 お月さまを見て

「あーあ、あのお月さま、誰が包丁で切ったん?」

「半分にして食べたんかなー」

 

 トイレ掃除中

子「トイレに行かせてください」

保「どうぞ」

 なかなか出てこない

保「〇〇ちゃん何しょうるん?」

子「おなかの中にしまっとったうんこが、

  いっぱいになったけ出しよるん」

 

        わ ら い

    それはきれいなばらいろで、

    けしつぶよりかちいさくて、

    こぼれて土に落ちたとき、

ぱっと花火がはじけるように、

おおきな花がひらくのよ。

もしもなみだがこぼれるように、

こんなわらいがこぼれたら、

どんなに、どんなに、きれいでしょう。

 

          金子みすゞ


あ と が き

 今年度も昨年に続き、「つぶやき」を編集することができました。
これも、かわいい子ども達とお家の方と、それから、いつも子ども達の目線にたって
保育をしてくれている保母さんたちのお力があったからのことと思い、深く感謝しております。

 3才児までの保育園で、こんなに豊かな会話が楽しめることができるなんて、
正直いって驚いています。と共に、感性豊かに育っている子ども達を、園の誇りに感じています。

 「ことば」というものは、ただ単語を羅列しているだけではいけません。
もちろん単語を羅列することから始まるのですが、いつまでもその状態では
好ましくありません。やはり、他人とのコミュニケーションをとるために使わなければ
ならないので、ある程度の年令がくれば、文章にならなければならないし、相手の話も
十分に聞くことができなければなりません。

保育園では、話すときはもちろんですが、絵本や紙芝居の読み聞かせのときも
一人ひとりの表情をみながらすすめています。

 「目立つサイレント・ベビー」・・・静かな小児科待合室・・・
昔は、小児科の待合室といえば、子どもに話しかける母親の姿があり、ウロウロと
動き回る子どもの姿があるなどのざわめきがあったが、今はとても静かであるという
ところから始まる。一歳半検診や3歳児検診でも言葉の遅れがかなり目立っているらしい。
物の名前はたくさん知っているけれど周囲に対して伝えようという気持ちがないと
書かれていた。園の中でも心当たりはあります。

子ども達の意欲は、周りがきちんとした反応を返すことにより生まれるものであって、
反応がなければサインすら出さなくなる。物の豊富なこの時代、口に出さなくても
与えてもらえる。 
どんな些細なことにでも、しっかり反応(答える)してあげてください。

 かやのみ園は、幸いにもたくさんの自然に恵まれています。
自然は、遊びの中で生かされています。知的な面にも、身体的な面にも、精神的な面にも深く反応してくれます。
ひらがなが早く読めても、ABCが言えても、それだけでは賢い子どもとはいえないのです。
その場その場の環境に適応できることが望ましいのです。

幼児期の子どもの仕事は「あそび」なのです。あそび込んで、心も身体も大きくなるのです。
安心して、遊べる環境を提供することが保育園の大きな役割だと考えています。

 たくさんのご協力をいただきましてありがとうございました

                   合掌

                      足利 由希子